
2025年12月06日(土)_日帰り_1回目_【登頂】
皆様は日本にどれくらいの「〜富士」と呼ばれる郷土富士があるかご存知でしょうか?その数は400座以上とも言われています。今回はその中の一つである、「三浦富士」に登ってきました。今回登る山に「三浦富士」を選んだ理由は、2つありました。
- 乳児(当時)含むファミリーハイクをしたかったこと。
- クマの目撃情報が直近無いことでした。
この2つの条件を満たしつつ、自宅からの距離が近いのが、「三浦富士」でした!この「三浦富士」中々侮れず…登山始めてから初めて経験することは何個かありました。
- 登山口が大きな団地エリアの中にあることです!多くの人が居住しているエリアから、登山を開始することが今まで無かったので、とても新鮮でした。
- 山に登っていて眼下に海が見えることです。今までは、山の付近は山でしか無く、山から見えるのは麓周辺の町並みが見えるくらいだったのですが、今回は海を望むことが出来ました!

初めてのファミリー登山は「富士」の名を冠するところにしたかったのです!!
今回ファミリーハイクをするために、標高183mの低山である「三浦富士」を選んだわけですが、正直公園のお散歩コースの延長線上を選んだつもりでした…しかしながら、ただの郷土富士と侮ってはいけませんでした…低山だから何も無い訳じゃありませんでした!!私の知識不足を反省しながら、皆様に「三浦富士」と信仰についてのご紹介と私の山行についてお話させていただきます!!
低山にして霊山 三浦富士と信仰の歴史

「三浦富士」の麓には「浅間神社」の石碑が建てられており、裏には次のように掘られています。「三浦富士浅間神社奥宮登山道一合目のしるべとせんが為茲に社号標を建立する」と。ここから読み取れるように、「三浦富士」には「浅間神社」の奥宮があることがわかります。「浅間神社」については、主祭神について少し知っている程度でしたので、「三浦富士浅間神社」と主祭神「木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)」について掘り下げて調べてみました。
三浦富士浅間神社とは?
奈良時代・天平年間(729〜749年)に行基(日本初の大僧正→仏教において僧侶を統括・管理するために設けられた「僧階(僧官)」の最高位)が、駿河国の浅間神社を勧請したのが起源で、1300年近く信仰が続いています。津久井浜駅隣の里宮(本殿)→山頂の奥宮という二層構造を持ち、「登山=参拝」という形が今も生きています。毎年7月8日には三浦半島全域の行者が集まってお焚き上げを行う例祭があります。(ありました…?2026年開催の情報は見つけられなかったです…)
東光寺(高野山真言宗)がかつて「三浦富士大権現」と称され、「薬師如来」が三浦富士の本地仏とされていました。明治の廃仏毀釈(読み方:はいぶつきしゃく。とは、仏教を排斥し、寺院や仏像を破壊する宗教弾圧や運動)があり、表立った結びつきは薄れましたが、行基開山という共通の伝承で神社と寺がつながっており、神仏習合時代の構造が登山道上に残っています。
木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)とは?
主祭神である木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)について、掘り下げていく前に、木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)が、少し長くて感じが難しいので、「さくやひめのみこと」と、この記事内では記載させていただきます。
そもそも「さくやひめのみこと」は、何を司る神様かと言いますと、「家庭円満」や「安産」・「子安」・「水徳」の神とされています。他にも様々なご利益があるそうです。
「さくやひめのみこと」の有名なエピソードは、やはり「炎の産屋」の神話かなと思います。簡単にエピソードをご紹介します。瓊々杵尊(ににぎのみこと)と言う神様がいました。この「ににぎのみこと」は、あの天照大御神の孫にあたります。天孫降臨とか色々あるのですが、今回は省略します。「さくやひめのみこと」が初妊娠した際に、「ににぎのみこと」から「それ本当に私の子か?」と言われ、超絶キレます。産屋を建てて閉じこもり、火を放ちます。その炎の中で無事に出産。「この中でも無事に出産出来たのだから、特別な神の力を持つあなたの子」だと、神がかった軌跡を見せつけて納得させます。DNA鑑定の無い神話の時代ならではのエピソードです。
この炎の産屋での出産エピソードから、富士山がかつて噴火を繰り返す火の山だったことと、「炎の中で出産した女神」というイメージが重なり、噴火鎮めの神として祀られるようになりました。先ほど、少し触れたご利益の由来のエピソードです。そのため、炎の中でも子を守り抜いたという神話から、「家庭円満」や「安産」・「子安」の守護神として広く信仰されています。
三浦富士基本情報

- 山 名:三浦富士 (みうらふじ)
- 別 名:浅間山 (せんげんやま)
- 標 高:183m
- 所在地:神奈川県横須賀市
- 分 類:三浦アルプス
- 特 徴:標高183mと低山ながら、海側への遮るものが少ないため山頂からの眺望が良いです。国土地理院の地形図には正式名「富士山(ふじやま)」と記載されており、山容が富士山に似ていることからこの名がついたふるさと富士のひとつです。また、三浦富士浅間神社奥宮登山道と麓に社号標があることから、浅間神社が創建されています。
空と海と街と「三浦富士」_2025 / ぼいどさんの富士山(三浦富士)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
いざ、三浦富士へ

気温が1桁台が日常となり始めた12月上旬、低山登山日和です!標高が高い山域だと積雪の可能性があったり、そもそも氷点下何℃みたいに体温を保つのも難しい気温だと、登山のハードルがかなり上がったりしますが、標高が低い山域だとそこまで登山のハードルは上がらず、むしろ夏の低山で発生しがちな熱中症の危険性が低減されるので、年間の中で低山に登りやすい時期かなと思いますので、冬の低山登山おすすめです!

今回のスタートは、京急長沢駅付近の駐車場からです。北下浦郵便局付近の駐車場から、登山口に向けて歩いていきます。途中に「長沢殿前公園」があり、遊具も結構揃っていました。この時は未だ子どもが歩ける段階では無かったので、そのまま素通りしてしまいましたが、今なら公園で1日過ごせそうです。

子どもの体力ってなんであんなに無限なんですかね…(笑)
長沢殿前公園を過ぎると、「三浦富士」の登山口が見えてきました。あえて写真に映らないようにしましたが、この写真の左側には団地があり、団地の裏山みたいな感じがしますね。

「私 水仙 ここにいます!」と水仙が主張してきてます。水仙の開花時期を調べてみましたが、品種によって結構異なるみたいです。ざっくり言えば12月〜4月ころとのことでした。花にあまり詳しくは無いのですが、この赤い花が水仙なんですかね・・・?花に詳しくなりたいものです。

先程の水仙看板横を通り抜け、少しずつ山の中に入っていきます。ここはまだ団地が見えてた気がします。

綺麗な黄色のイチョウの木がありました。ここまで綺麗なイチョウの木も久しぶりに見ました。手前に「解放戦士の碑・平和母子像」と刻まれている石碑がありました。

自宅と職場の往復だけだと、ここまで綺麗なイチョウとか見当たらないので、
見れて結構嬉しかったです。

先程の石碑になります。碑の由来について、書いてあります。深くは触れませんが、近代の歴史を感じる内容でした。

イチョウに繋がる道を少し戻り、登山道に復帰します。

この辺りは、登山道自体は綺麗に整備していただいており、特に歩きにくいとかは無かったです。

少しずつ登山道が、曲がり始めたりしてきました。結構この木が、斜めに生えてました。これで、倒れないで成長し続ける植物ってすごいなと…🤔

少し両サイドにスペースが出来始めていて、切られた(伐採…?)された木が、横に転がっています。

アルミ…?製の柵が突如現れました…(笑)いきなりの人工物でした。

この奥に結構ものが置いて有ったので、誰かの私有地かなと。

この辺りから、頭の上の木の枝をリスか何かがガサガサ音を出しながら走ってました。三浦半島なので、クマへの遭遇率は、かなり低いとは言えイノシシとかは遭遇の可能性が全然あるので、この辺りは結構ビビってました…(笑)

頭上が開けて空が見えました!横の木を見る限り伐採か、木が折れてしまったことが原因かなと。

また森の中に入っていきます。この辺りも結構真っ直ぐな道だったので歩きやすかったです。

ところどころ太い枝の下を通るのですが、油断すると頭撃ちます。なぜか、急に枝の高さが低くなっているところがありました…。油断はだめですね…。

左側が少し崖ってほどではない、坂道になっています。

この辺りは結構枝が飛び出していて、こどもの目に当たらないように神経を使いました。

この紫のテープを見逃し、一旦先まで行ってしまったのですが、慌てて戻ってきました…

分岐道です。ご自身の行きたい先を確認した上でお進みください。私は山頂を目指していたので、左に進んでいます。

結構細いトンネルみたいところです。自分の頭を打たないように気をつけます。

頭上の枝は無くなり、また歩きやすい道になりました。

こういったササが両サイドにあるのは、登山道あるあるだなーと思いながら進んでいきます。

また、頭上に太い枝が…ここではついに頭の上をリスが通る瞬間を見ました!結構彼らスピード速かったです!!

今回は、12月に歩いていますが、夏にここを歩く勇気は無いなーと思いながら進みます。夏だと熱中症以上に、野生生物が怖いです…。

山に登るのに虫は大の苦手です…。

なだらかだった登山道も少しずつ登りが始まってきました。

時折見える綺麗な紅葉です。スタート地点付近のイチョウと言いとても綺麗です。

少し下ります。登り返しって気持ち的にしんどいですよね…。

登山標識発見です!「三浦富士」登頂を目指しているので、左に進みます。

少しずつ登りがきつくなってきました。こどもを抱っこ紐で抱えていると、足が上がらなくて見無駄に歩数が必要になるんですよね…それが結構しんどかったです。

階段っぽいものも登場してきました。

鮮やかな黄色い植物の横を通り、階段を登っていきます。

いよいよ三浦富士の頂上に向けてラストスパートです!

「三浦富士」登頂です!!!結構いろいろな石碑が置いてあるのですが、文字がかすれてあんまり読めなかったです…。

「浅間神社」奥宮に到着です!前の方が赤い鳥居の上に、山名が書かれた板を置いていたので、板を使って記念撮影をしました。

こどもとの初めての登山。そして初めての登頂。感無量です。

振り返ると三浦半島の町並みと海を見ることが出来ます!絶景です。

別の方角にもオーシャンビューが!!まぁホテルとかではないので、オーシャンビューと呼べるかはわかりませんが…。

山頂は少し狭かったかつ、他の登山客もいらっしゃったので、早々に下山開始です。

行きの上りとは、違うルートで下山していきます。詳細のルートは、YAMAPのログを載せているので、そちらから見ていただけると嬉しいです。写真では、わかりにくいですが、結構この坂落ち葉の影響で滑るので、下山の際にはお気をつけください。

ゆっくり下って行きます。時間にはゆとりがあるので、景色を見ながらゆっくりと。

ここです!ここの坂道が一番の滑りやすいポイントです。落ち葉でとにかく滑る滑る。階段みたいなのも無いので結構怖いです。写真には見えにくいですが、トラロープも設置されていますが、本当にただの紐なのであまり使用しないほうが無難かもです。

この坂道ですが、こどもを抱っこしているので、15分くらいかけて下りました。
多分普段の3倍は時間をかけてます。安全第一!!

ジュラシック・パークみたいな葉っぱが多く繁茂しています。

結構下りはあっという間でしたね。元々あんまり標高もないですし。

この付近で毎年11月15日から2月15日まで銃猟を行うことがあるそうです。注意看板が、木につけられています。

ジグザグに植物の間を通りながら、下っていきます。

下山完了しました!ちゃんと見ていなかったのですが、「若宮神社」の祠の裏に出てきました。一瞬入っては行けない所に入ってしまったのかと思いましたが、きちんと登山道だったので、安心しました。お賽銭を入れる場所が見当たらなかったので、お参りだけしました。こどもが成長した時に、また一緒に山に登ってもらえると嬉しいなと考えながら登山終了です。
ここまで、読んでいただきありがとうございました!!
三浦富士はこんな人へおすすめ
三浦富士を実際に登ってみて感じた、三浦富士をおすすめしたい人とおすすめ理由についてご紹介します!
これから登山を始めようと思う人
「三浦富士」は登山口が駅のすぐ近くであり、場所も都心から電車で行ける距離にあります。北アルプスや南アルプスなど行くまでに時間がかかるところと異なり、アクセスがとても良いです。標高も低く、登山を始めるには良い山かと思います。
短時間で山登りを楽しみたい人
今回こどもを抱っこ紐で抱っこしながら、登りましたがそれでも2時間かからずに下山まで完了しています。手軽に短い時間で山に登りたい人、自然に囲まれてリフレッシュしたい人におすすめです。
浅間神社や富士山信仰に興味がある人
この記事の最初の方にご紹介させていただきました「浅間神社」や富士山に縁のある「さくやひめのみこと」などの富士山信仰に興味がある人や、山梨県・静岡県に有る富士山まで行くことが難しいけど富士山信仰に興味がある人に郷土富士としておすすめです。
美味しいマグロを食べたい人
神奈川県・三浦半島の最南端に位置する「三崎港(みさきこう)」は、日本を代表するマグロの聖地として全国にその名を轟かせています。そんな三崎港で取れたマグロを使ったマグロ丼…凄く美味しかったです!
三浦半島が好きな人
普段私が見ているYouTuberに「柴犬こむぎとボクの三浦半島」と言うチャンネルがあります。このアカウントを見ていると、三浦半島に行って見たくなります。ほのぼの系なので、癒しを求めてみなさまも見てみてください。
他にも三浦半島が題材になるコンテンツがあります。それは、他の山行記録にも書いたりしているおすすめの漫画。「逃げ上手の若君」です。メインのエリアでは無いものの、「三浦家」縁の地だったりするので、ぜひこちらも見てみてください。八郎良き人です…。

あとがき
今回の登山は、人生で初めての子連れ登山になりました。こどもと一緒に登るため標高が、1,500mを超える山だと高山病が怖かったので、標高の低い三浦富士にしましたが、結果的に大正解だったと思います。標高があまり高くない分、急な登り道も少なかったです。今回勉強になったのは、こどもを抱っこしながらだと、物理的に足が上がらず(こどもにつっかえて)に、歩幅が小さくなる→歩幅は小さくなると余計に疲れるでした。今後は、その辺りも加味して子連れ登山をしていきたいです。
また、三浦富士は私が考えていたよりも、富士山信仰に密接に関わっていたので、調べるのが楽しかったです。郷土富士…今後の注目単語です(笑)次は、どんな郷土富士に行くか楽しみです。
空と海と街と「三浦富士」_2025 / ぼいどさんの富士山(三浦富士)の活動データ | YAMAP / ヤマップ



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