【日本百名山_3座目】累積標高差半端ない!バカ尾根の愛称で親しまれる「丹沢山塊」

丹沢山 日本全国見聞録
振り返ると・・・

 目まぐるしく変化する社会で、日々生活をしていると閉塞感を感じるときがあるかと思います。そんな閉塞感を解消するために、癒しを求めて山に行き、自然を求める人が多いと思います!(私はそうです!)しかしながら、丹沢山のような低山を夏に登ろうとすると、暑さと虫の多さに嫌気が・・・
 私もだったのですが、登山を始めようとすると立ちはだかる「虫」問題。そんな虫が嫌いな方におすすめしたいのが、虫の活動量が極小な冬の登山です!
 積雪があると初心者の方には難しいです。(私も道具も持っていないし、未だ登る勇気はありません)そこで今回は、日本百名山である丹沢山で、積雪が無い快適な冬の登山を(虫がいないから)登山レポしていきたいと思いますので、最後まで見ていただけたら嬉しいです!!

丹沢山塊 「塔ノ岳・丹沢山」基本情報

丹澤山の看板
  • 山名  :丹沢山(たんざわさん)
  • 標高  :1,567m
  • 所在地 :神奈川県愛甲郡清川村
  • 分類  :日本百名山
  • 特徴  :バカ尾根と呼ばれる累積標高差が有名!大倉ルートから通れる塔ノ岳からの富士山を見渡せる絶景と、東京都の近くにあるアクセスの良さを併せ持つ山。
  • アクセス:一番人気のルートは「大倉登山口」から。
    小田急電鉄小田原線渋沢駅から神奈中バスで約15分で、登山口の最寄りの大倉バス停に到着します。車の場合は大倉駐車場(有料)があります。
    アクセスがとても良好で、登山口まで快適に行くことができます!

大倉ルート 丹沢山の代表的なルート

大倉登山口のルート看板

 今回は丹沢山を代表する登山ルートの大倉ルートで登りました。大倉登山口から大倉尾根を経由し、塔ノ岳を通り過ぎ(縦走・・・?)、丹沢山山頂へと登るルートです。登山道が綺麗に整備されていて、難易度は高く無いと感じましたが、バカ尾根と呼ばれる上り坂が多く、体力のほとんどをそこで持っていかれます。そして移動距離も長く、8時間以上の行動時間がかかることを計算に入れた方が良いかと思います。

朝焼けの景色

 また冬の期間は、太陽が出ている時間が短いので、私は冬の登山では、日の出前に出発することが、多々あります。今回は日の出予定時刻より早い5時02分に、登山を開始しました。余談ではありますが、前泊で車中泊を行ったのですが、冬の車中泊は準備を怠ってはダメです・・・寝袋に入っていたのに凍えて良く眠れませんでした・・・冬の登山で好きな瞬間は、朝早く登山を開始し澄み切った空気の中で、日の出を拝む瞬間です。このときだけでも早起きの価値はあると感じてます!

危険な生き物は虫以外にも・・・

足元に植物が生い茂る

 今回登山している、丹沢山地では「ヒル」が多く生息していることで有名です。私が登った冬登山は12月上旬に登っており、幸運なことにヒルに遭遇しませんでした。基本的には、12月になると気温が下がり、ヒルの目撃件数は減少すると言われています。しかしながら、丹沢山の一部エリアでは年中出没をしているとも言われており、注意と対策が必要です。一定以上の効果があると言われている対策は、肌を露出しないことです。(そもそも冬に露出はしませんが・・・)半袖が恋しい時期に、登山される方はその他の対策を取り、お気をつけいただければと思います。

バカ尾根と呼ばれる登山道

整備された登山道

 登山道は比較的整備されていたので、登りやすく感じあまり登山の技術は不要かなと感じました。ただ、バカ尾根の愛称で親しまれる大倉登山口からの登山ルート区間はアップダウンが激しく、常に階段を登っている状態になるため、自分の残体力と呼吸を乱さないように、積極的な休憩が必要です。登山道の途中には、トイレや山小屋、カフェも点在しているため、積極的に休憩に利用して欲しいです!

1つ目のピーク「塔ノ岳」

塔ノ岳頂上

 大倉登山口から登山を初めて、約3時間30分で「塔ノ岳」山頂に到着しました。ここの高さは1,491Mで、周囲には風を遮る山々が無いため、下からの吹き上げの風が強く、体感温度は3℃くらいに感じました。めちゃく寒かったです・・・(参考までに同日の同県横浜市は、最高気温12.5℃・最低気温7.0℃)

 山頂にある、「尊仏山荘」では温かい飲み物が購入でき、可愛い山バッチも販売してました。私が登った時には、3種類の山バッチが選べたのですが、可愛すぎて1個に絞りきれずに全種類購入しました・・・(笑)。また尊仏山荘の前には、数多くの木材で作られたベンチが並べられており、そこで食事をする人も多かったです。付近には課金制のトイレがありますが、トイレットペーパーは持ち帰るタイプだったので、別途ビニール袋等を用意する必要があります。事前情報無しで言ってしまってた場合には、排泄を我慢するか、直接登山バックに入れることになります・・・この記事を読んだ方はラッキーなので忘れないようにしましょう!(笑)

塔ノ岳からの景色

 塔の岳山頂は、「富士山」の眺望がよく、相模湾も見ることができました。私が登った時は、相模湾方向は若干曇りだったので、綺麗な写真が撮影できず・・・

2つ目のピーク「丹沢山」

丹沢山まで・・・

 1,567Mの丹沢山山頂にたどり着くまでにいくつかの、尾根を超えて行きました。尾根の登山道も綺麗に整備されていましたが、ササが多くこちらも夏場に通るには、中々厳しいものがあるんだろうなと思いながら通って行きました。尾根から見る眺望は素敵で、さっきまで自分がいた場所を上から見渡せる。自分が通って来たところを見える状態が山を登っているんだな〜と言った実感を湧かせてくれました。

尾根にある登山道

 丹沢山のピークにたどり着き、石碑のところで記念撮影をした後、10分ほど休憩をして下山を開始しました。冬の登山は、時間との戦いが激しいです。油断しているとすぐに周囲が暗くなるし、気温もどんどん下がってくるので、早め早めの行動を心がける必要があります。みなさんも、冬登山の際は早め行動を心がけると良いかと思います。

丹沢山の石碑

丹沢山塊 「塔ノ岳・丹沢山」はこんな人におすすめ!

健脚の登山者:往復7〜10時間。体力が必要。

自然が好きな人:ブナ林や花、野鳥が豊富。

静かな山歩きがしたい人:塔ノ岳より人が少なめ。

百名山ハンター:日本百名山のひとつ。

景色重視の人:晴れれば富士山や南アルプスも!

まとめ

 バカ尾根の愛称で親しまれる丹沢山に冬登山で登りました。温暖な時期と異なり虫がいなく快適に登山することができました。ただ、冬登山のデメリットとして、すぐに日が暮れることや、標高が高くなると着込まなくてはならないほど寒い、1月以降は積雪の恐れがあるなどがあります。登山届を出す前にしっかりと、標高ごとの気温を確認して登るのが良いかと思います!東京からアクセスも良く、眺望も良い丹沢山はぜひともおすすめです!

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