
2025年10月11日(土)_日帰り_1回目_【登頂】
皆様は「羅漢寺山」もしくは「弥三郎岳」をご存知でしょうか?正直私自身は、知識不足のために存じ上げておらず・・・今回の登山をするにあたり色々調べてみましたので、実際の山行含め皆様にお伝えできれば嬉しいです!
山岳が多い山梨県の中で、初心者に登りやすい山梨百名山として有名ですが、この山名よりも「昇仙峡(しょうせんきょう)」と言った方が聞き馴染みが有る人が多いんじゃないかなと思います。昇仙峡とは、日本一の渓谷美と称されており、国の特別名勝と日本遺産に認定されています。
Contents
羅漢寺山基本情報

・山 名:羅漢寺山 (らかんじやま)
・標 高:1,058m
・所在地:山梨県甲府市
・分 類:山梨百名山
・別 名:弥三郎岳 (やさぶろうたけ)
・特 徴:羅漢寺山は、「弥三郎岳」と「昇仙峡ロープウエー パノラマ台駅」の総称名で、国土地理院発行の地形図でも、羅漢寺山と表記されています。ロープウエーから約20分で弥三郎岳に行く観光登山が可能ですが、山頂に向かう箇所には鎖場があり、断崖絶壁と呼ぶに相応しい景色が広がっています。ちなみに、山頂付近に「弥三郎岳権現」紹介看板には、弥三郎は酒造りの名人であり、武田家勝ち戦の祝い酒を造って居たそうです。

勝利の美酒を造る名人とは、名誉なことな気がするし、縁起が良さそう!!
羅漢寺について
今回私は、羅漢寺に伺っていないので調べた範囲のことしかお伝えできませんが、ご紹介させていただきます。羅漢寺山(らかんじやま)の羅漢寺とは、山梨県甲斐市千田にある寺院であり、宗旨は曹洞宗、本尊は「阿弥陀如来」です。甲斐国では、平安時代に天台・真言密教の影響で山岳信仰が成立し、甲信国境の金峰山(きんぷさん・日本百名山・花の百名山・山梨百名山)は、富士信仰(ふじしんこう・富士山の神に対する山岳信仰)と並ぶ御獄信仰の山となった。羅漢寺は、山岳信仰の拠点となる修験道場でした。より詳細な情報は、リンクを貼り付けさせていただきますので、ご興味ありましたら見てみてください!!

いざ羅漢寺山へ!昇仙峡ロープウエーで山頂へ

今回は昇仙峡ロープウエーを利用して、麓にある仙娥滝駅から一気に山頂付近のパノラマ台駅まで移動してから、登山を開始しました。山を登るというより、散歩・・・山歩を楽しむ山となっております。もちろん麓から登っていく登山コースもありますが、今回は私が経験したロープウエー利用した山歩について、ご紹介させていただきます!ロープウエーパノラマ台駅から、ピークがある弥三郎岳までは、往復距離1.0kmで上り下り標高ともに96mとなっております。
昇仙峡ロープウェイ仙娥滝駅までのアクセス
私は、今回自家用車で行きました。車と電車・バスの場合についてアクセスを紹介します。
まるでオープンワールドゲームのような世界

私は今回YAMAPの「やまなし2025 風」のデジタルバッジを獲得するために、羅漢寺山を登山することに決めました!一日で「やまなし2025 林」のデジタルバッジ対象の「甘利山」も同時に登ろうとしていたので、なるべく時間をかけないために、ロープウエーを利用する登山を選択しました。ロープウエーを利用した登山なので、体力面ではライトな登山が可能です。実際に私は、気持ち早めのペースで、往復30分でロープウエーの駅まで戻って来ました。これは少し極端かなとは思いますが、ゆっくり楽しみことができる山行です!!

本来は時間を気にせず、ゆっくり景色を堪能することが出来ます!

昇仙峡ロープウエー仙娥滝駅の前に駐車場があるので、アクセスは抜群です!仙娥滝駅に目を向けると、 かわいい福仙人の音楽隊のお出迎えがあります!

山の麓にある仙娥滝駅から山頂へは、ロープウエーを利用し一本で行くことが可能で、5分ほどでたどり着きます。ロープウエーの中では、添乗員さんによる昇仙峡周辺の説明をしていただけます!ロープウエーからの景色は、こんな感じでした!

思っていたよりも、ロープウエーの位置が高く、スリル感を味わえる作りでした・・・!景色を堪能すると山頂にあるパノラマ台駅に到着です!

パノラマ台駅を出てすぐに出迎えてくれたのが、この看板でした。右に進むと「ゆめちゃんコース」で、目的の弥三郎岳は左に進む「ふくちゃんコース」を進むと登ることが出来ます。そもそもこのゆめちゃんとふくちゃんとはですが、かわいいフクロウの名前となっています。昔は、このパノラマ台駅周辺には、多くのフクロウが生息しており、その中の指導者である長老が守り神として、近隣の村人を守り続けていました。その後、村人の間で突然疫病が流行り始め、疫病を治す黄金のぶどうを探し求める旅が始まります。と言ったような民話があり、詳しくはパノラマ台駅にある看板を読んでいただきたいです。福をもたらすフクロウの福仙人に思いを馳せながら、いざ山歩スタートです!

弥三郎岳を目指して歩き始めますが、まずは「パノラマ台展望台」に向かって歩き始めます。今回は登山道ではなく、自然遊歩道を歩いて行きます。

遊歩道:散歩、自然観察、森林浴などを目的として作られた、歩行者専用の道
登山道:自然発生も含めた、昔から人々が歩いてきた山道が登山道
私は誰かが意図を持って作ったか否かなのかな・・・?と解釈してます。
自然遊歩道のスタート地点は、こんな感じでした。

多分岩に近い・・・?ところを歩きながら進んでいきます。ここの看板にも書いてありましたが、ハイヒールや飲酒された状態での山歩きは危ないと思います。結構油断していると、段差に気が付かなくて転びそうです・・・

岩を削って遊歩道が作られています。両端には、背丈が高い気が枝を広げていたので、目に当たらないように気をつけたほうが良いかと思います。

岩を削られて作られた階段って、ゲームの世界みたいだなーと思い、ここらへんでテンションが上がり始めてました・・・(笑)

しばらくは岩の上を歩くことが続きます。このあたりから、かがみながら進めないといけない場面が発生してきます。少し歩きにくいかもしれません。私は、ジブリの木のトンネルシーンを思い出しながら通り抜けてました。

木の根も露わになっていて、根っこに躓いて転んでしまうことが無いように気をつけながら進みます。


パノラマ台展望台に到着です!”台”が2つ!!
途中地点のパノラマ台展望台に到着しました。本当はここから、きれいな景色が見れたかとは思うのですが、本日は生憎の曇り空で・・・雲しか見えず残念でした・・・気を取り直しながら弥三郎岳に向かって歩みを進めていきます。

立入禁止看板の黄色が良いコントラストになっているところを進んで行きます。写真だとわかりにくいのですが、右に向かって登山道があり、左にも進めることは進める道はあるのですが、その道が立入禁止となっています。なので、道迷いで左にいかないようにお気をつけください。

順路看板の通りに進みます。このあたりから、土の上を歩くようになってきます。岩ゾーンは一旦おやすみです。

だんだんとクネクネした道を進むことになっていきます。ここまで、誰ともすれ違っていないので、道に迷ってしまったのか一抹の不安を抱え始めます。(道に迷っていません・・・笑)


順路看板にこんなに心を落ちかせてもらえるとは・・・!(笑)
順路看板を見つけ、遊歩道を歩いて行くのですが、正直ですが・・・遊歩道歩きにくいところ多いです。天候関係無しに歩きにくいですが、それでもスニーカー等を履いていれば、良い塩梅のアウトドア感を味わうことが出来ます。アウトドアしているな・・・って!

少し歩くと今度は、小さい木の階段が現れます。少しの段差でも登りやすいようにしてくれているのは、さすが遊歩道と言ったところかと!!

ここで弥三郎岳登山口の看板が!ここからが登山開始で、どんどん急勾配になっていくのかと心配になってきました。

あれ・・・?今までの遊歩道は登山では無かった・・・?

段々と岩削り出しの階段から、木の階段が登場する頻度が増えてきました。やはり木で作られてると登りやすいですね・・・(笑)

木の階段も段々急勾配になってきました。ずっと景色が見えていなく、山頂があとどれくらいなのかがわかりにくく、ペース配分が難しいなぁと感じて始めてました・・・

横から見ると結構怖い状態の道です・・・(笑)

日々遊歩道を管理していただいている方に感謝です!

このあたりから段々と、視界が開け始め遊歩道の、もとい山頂への道の終わりを感じ始めます。

さきほどの場所から少し「岩」を登って行きます。後ろを振り返るとこんな感じで、針葉樹林が多く、枯れているもしくは、枯れ初めている樹木も確認出来ます。

確認出来ます。って表現は、研究者みたいで良きですね(笑)

岩から岩へ登る時に、このはしごを使用しました。たったこれだけの長さのはしごですが、有るのと無いのじゃ全然違いますね。

また岩から岩へ・・・!(笑)最初の方に書いていた弥三郎岳権現の紹介看板がここで現れます。道の途中にあるのでぜひ見てみてください。お酒造りの達人にお酒がお供えされていました。はたして弥三郎権現は現代のお酒をどう思うのか?美味しいと思ってくれているなら嬉しいですね。

少しわかりにくいのですが、ここで鎖が登場します写真で見ると右下から左上にかけてあります。ここで鎖を使用するよりも、ご自身の手で岩を掴んで登った方が良いかと思います。理由として、この松?の木が階段登っている途中で頭にぶつかりそうになります。頭にぶつからないようにするために、低い体勢を取るのですが、その時に鎖を持ち続けることは難しいかと思います。(無理では無いとは思いますが…)基本の三点倒立を意識しながら登るのが結局良いかなと思いました!

階段を登りきった先には、この素敵な景色が待っています!ただ、ここもまだ山頂では無く、ここからも山頂を目指すため岩を登って行きます。

この写真が個人的にRPGが好きな心を揺さぶるというか、ゲーム心を揺さぶるというか。オープンワールドのゲームで、まだ言ったことないけど、アイコンでここに将来行くことになるだろうなってわかるあれです!

さきほどの景色を背にして、いよいよ山頂へのラストスパートを開始します。ここにも針葉樹が多くあり、岩と針葉樹って、絵的に相性良きだなー考えながら、くぐり抜けていきます。

山頂へ到着しました!最初は山頂にあるだろう標識が見つからないので、ここが山頂であっているのかと周囲を見渡してみましたがわからず、でもYAMAPではここが山頂と示している…とりあえず登頂ってことで!と思ってこの写真を撮影してました。

引いて写真を取ろうとして一歩後ろに下がったら、なんと!木に吊るされている看板が…この看板も撮影し、下山開始です!

まさか木の枝に吊るされているとは…
人間想定していないとこんなにも見つからないんですね(笑)
鈴がいっぱいついていたので、時期が時期ならクリスマス感ありそう!

さきほどの、鎖を使用した階段を上から見た写真です。下からの画角より上からの画角の方がより、松?が岩にくっついているのがわかるかと思います。この枝と岩のすきまを通る時には、鎖を持ち続けるのはやはり厳しいかなーと。

弥三郎権現を下から撮りました。この画角もゲームっぽさを感じていて、弥三郎権現の祠がボス戦前のセーブポイントか強化ポイントみたいに見えます。

今回はピストン山行だったので、帰りは来た道を帰ってきました。本当に熊に出会わなくて良かったです。今回の羅漢寺山は2025年10月に登っていて、連日熊出没ニュースが多かった時期です。皆さんがこの記事を見ていただいている時には、熊出没ニュース件数は収まっていることを祈っております。そして、無事にロープウエーパノラマ台駅前に到着し、ロープウエーの乗車します。

ロープウエー仙娥滝駅に到着しました。「黄金池」がパワースポットとして、大切に管理されています。二匹のよりご利益のある金色の鯉がいるそうなので、写真を撮影してみると良いかもです。

金運は「ジャイアン」
縁結びは「からしちゃん」が司っていただいているみたいです!
拙い文章をここまで読んでいただきありがとうございました!!
羅漢寺山はこんなひとにおすすめ

羅漢寺山を実際に登ってみて感じた、羅漢寺山をおすすめしたい人とおすすめさせていただく理由について、ご紹介したいと思います!
初心者のかたや、ライトな登山をしたいかた
・ロープウエーを利用した登山が楽しめ、弥三郎岳まで距離も長くないので初心者の方や、手軽に山の上からの景色を楽しみたい人におすすめです。全国的にもロープウエーがある山は多くは無いので、ぜひともロープウエーでの登山もおすすめです!
山梨百名山と山梨県の歴史に興味があるかた
・山梨百名山と山梨県歴史について、ご興味ある方にはおすすめです。昇仙峡含めこの羅漢寺山がどのような変遷を辿ってきたかを知るだけでも楽しいかと思います。
あとがき
この記事を書いていた時には、熊の出没が全国的に増えており、特に北アルプスや東北地方の市街地、秋田県に関しては営業中の大型スーパーに熊が侵入し、県職員の方が麻酔吹き矢で駆除すると言った事件や、環境省が熊対策に30億円以上投入しよていたり・・・熊に翻弄され続けた2025年秋でした。冬には冬眠しないのでは無いかと言われていますが、はてさて・・・
ロープウエーを利用するからと言って完全な安全ではないけれど、かなり熊との遭遇リスクを抑えての登山になると思うので、この記事を読んで山に登ってみたい、興味を持ったと言っていただける人が居ていただけるなら嬉しいです。


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